運動疫学研究室
1.主要メンバー
室長 | 小野 玲(併) | 研究員 | 吉田 司 | 特任研究員 | 安岡 実佳子 | 事務補助員 | 黒田 美咲 |
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2.研究目的・背景
身体活動を改善し、座位行動を減らすことは、良好な健康アウトカムに関係することが報告されている。健康日本21では、身体活動についての数値目標を設定して、歩数と運動習慣の改善を掲げている。しかし、国民健康栄養調査における歩数、運動習慣の経時変化は横ばいまたは、緩やかに低下傾向を示している。このように、エビデンスと社会にはギャップが存在するため、その要因を明らかにして、身体活動についての数値目標にむけた更なる研究が必要となる。また、近年の研究では、遺伝といった個人的素因に対し、身体活動が疾病発症を修飾することが分かりつつある。このように、集団の平均値だけでなく、個別化した身体活動・運動と疾病発症との関係を明らかにすることで、個人毎に良好な健康アウトカムを提案できる可能性がある。
3.研究内容
I. フィールド調査、公的データ分析を通じて、身体活動・座位行動と疾病予防(メタボリックシンドローム、フレイル、悪性腫瘍、認知症等)、健康寿命延伸、ウェルビーイングとの関係、関連要因について疫学的見地から調査研究を行う。II. 身体活動・座位行動のエビデンスが実社会における行動とのギャップに関する要因を明らかにして、社会実装に繋げる。
III. 身体活動・座位行動が個人的素因と疾病発症をどの程度修飾するかを明らかにする。
【関連データベース等】
・摂津スタディ―
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/settsu_study/
運動疫学研究室
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